音痴と言われると辛いですよね。音痴を直したい気持ちよく分かります。なぜならば今でこそこうやって講師として何年もご指導させていただいておりますが私が正真正銘音痴だったからです･･･。もう痛いほど分かります。本人は正しく出せているつもりでも周りの人達にはとんでもない音に･･･
ということで私自身、音痴だったのが今はこのように講師をしていることが証明になるのではないでしょうか。努力次第で必ず直ります！※発達障害等どうしても音が合わない特性等もあるようです。諸説あり。
まず音痴がどういう状況なのかを考えてみましょう。単純に言えば音が合わないことになりますね。でも音が合わないのは何故なんでしょう？それでは考えられる原因を上げていきます！今まで音痴をお悩みだった方達が改善していったことまた実際に私が音痴をどのように直したかを基準に考えていきます。
①正しい音程が分からない
②自分の耳で聴いている音が周りの人達とは違う
③声を上げたり下げたりをノドで出来ない
④呼吸量の調節が出来ない
⑤恥ずかしくて声を出し切れない
この5つが大きく原因としてあるように思います。
まず
①正しい音程が分からない
一般的に聞かれている音楽というのはドレミファソラシドにプラスしてド＃レ＃ファ＃ソ＃ラ＃(レｂミｂソｂラｂシｂ)これらだけの音があります。全部で12個の音です。この音は人間が考え出した音なのです。その考え出した音から少しでも音が外れると気持ちの悪い音になったりするのです。その正しい音が出せれば音痴は直りますね。･･･とはいえこの作業は言うほど簡単ではないのですが極論そういうことになります。
②自分の耳で聴いている音が周りの人達とは違う
回りくどい書き方になってしまいましたが実は骨伝導やら何やらで自分が発した声は直接脳に伝わり自分にしか聴くことが出来ない音となって耳に届いております。その為このタイプの場合は実際に録音機器などで自分の声を聴いてみるとよく分かります。ちなみに私はこの段階で本当に音痴だったのですが･･･機械で録音するから変に聞こえるんだろうな～なんて思ってました。本当です。恥ずかしい限りです･･･。機械から流れる声は他の人達が聴いている声に限りなく近い声として現実を教えてくれているのです。機械を通して自分の声を気持ち悪く感じやすいのはこれが原因なんですね。
③声を上げたり下げたりが出来ない･･･！
全てがお経のような歌になってしまい低音や高音が全く存在しない。なんてことがあります。この場合はノドで声を上げたり下げたりすることが全く出来ていない状況です。どんな音程でもいいので低い声を出してみる高い声を出してみるというところから段々と練習していくことで改善が見られます。改善されるには時間が結構かかります･･･。
④呼吸量が調節できない。
何を歌っても小さな声になってしまう･･･という方に多いと感じております。呼吸量が少ないため裏声のようなか細い声になってしまうことが多いです。この場合は高い音は出ているのですが低音を出すことが出来ず音程の高低があまりつきません。低い声を出す練習をしていくことや音程を気にせずとにかく声を大きくしていくことでこの場合改善することがあります。
⑤恥ずかしくて声を出し切れない
​これは④と通じる物があります。恥ずかしいといった精神的なものなのでまずはそこから改善していく必要があります。これは･･･このようにすれば改善しやすいというものでもなくとにかく声を出せる環境を整えていく必要があります。恥ずかしいという気持ちを取っ払う必要があるのです。ちなみに私の場合は音痴ということを痛いぐらいに分かってしまった時がありそれが原因で恥ずかしくて声をあまり出せない･･･だからもっと音程も崩れておかしくなって･･･また音痴だと言われ･･･と負のスパイラルに入ってしまいなかなか抜け出せませんでした。これは改善するためには自信をもらうことが一番かもしれませんね。私の場合は褒めて下さる方が近くに居てくれたおかげで段々と改善していきました。私のこの経験を生徒様にも味わってもらえたらと今でも心から願っております。なかなか心を許せて音痴を認めて直せる環境は少ないと思います。私も経験者なので是非音痴に悩んでる方は一度頼ってみて下さいね。

①～⑤まで書かせていただきましたが①だけが出来ないや②だけが出来ないというわけではなく様々な要因が重なり合って音痴に繋がっています。それを見極め一つずつ直していくことが大切です。また練習時間をたくさんとることもとても大事です。歌わなければ音痴は直りません。たくさん声を出す！これが音痴の改善の第一歩となります。
​というわけで勿論全てが直る！とは断言出来ませんが音痴の多くは努力の積み重ねで直るものだと考えてよいのではないかと私は考えております。